サッカーの全国高校選手権は5日、東京・駒沢陸上競技場などで準々決勝4試合が行われる。徳島県代表の徳島市立は午後2時10分から同競技場で、静岡学園と県勢過去最高位に並ぶ4強の座を懸けて対戦する。2、3回戦同様、粘り強く守って勝機を見いだしたい。
徳島市立イレブンは4日、東京・稲城市の日大総合グラウンドで約2時間の調整練習に汗を流した。主眼は守備の再確認。田内ら最終ラインと川人、阿部のダブルボランチでブロックをつくってゴール前を固め、相手が焦って外から放り込むと長身の選手が並ぶ最終ラインがはじき出すというこれまでのスタイルを入念にチェックした。
これまで2試合は無失点と安定しており、DF渡邉は「前列の平さんと声を掛け合い、うまくカバーし合えている」と連係の良さを強調する。
ただ、個々の能力が高い静岡学園は足元の技術も巧みだ。3回戦では今治東(愛媛)のブロックをものともせず、両翼から積極的にドリブルで仕掛けてゴール前に進入した。ボランチ川人は「複数でしっかりマークし、素早くサポートする」と警戒を怠らない。
河野監督は静岡学園が2試合でキックオフ後10分以内に得点していることから「勢いをつけさせないためには試合の入り方が重要」と指摘した。
関西以西の学校で8強に残ったのは徳島市立だけ。強豪相手にどんな戦いを見せ、23大会ぶりの県勢4強入りを成し遂げられるか注目される。