パルコキノシタさんの作品。写真からも迫力が伝わってくる

金藤みなみ「トレンチ・パペット」

堺友里「波」

 徳島出身のアート作家3人が9~24日、徳島市の徳島城博物館で作品展「芸術ハカセは見た!」を開く。徳島市出身の芸術家パルコキノシタさん(54)=宮城県石巻市在住=とウェブデザイナー堺友里さん(31)=東京都在住、三好市池田町生まれの美術家金藤みなみさん(31)=東京在住=の計25点が、和の空間を現代アートで彩る。

 東日本大震災の被災地でアートを通じた支援活動をするパルコキノシタさんは、立体作品や絵画、写真など4点を出品した。「命は循環していて、命は神に送られて神は命を人に与える。我々の魂は永遠に続く」という長くてユニークなタイトルの作品は、東北の豊かな自然がテーマ。スギ材を組み合わせ大きなブタを表現した立体作品の写真で、圧倒的な迫力が感じられる。

 金藤さんは映像やタペストリーを使った多彩なアート10点を紹介する。レマルクの小説「西部戦線異状なし」をテーマにした「トレンチ・パペット」は、戦争の悲惨さを強調したタペストリー作品。大きな布に独仏の兵士の顔を描き、垂れ下がるパペット(手袋)を配置し、塹壕戦で人体が破壊されていく様子を表現した。

 写真と絵画を組み合わせたコラージュ作品を手掛ける堺さんは、11点を並べる。「波」は人間が伝統的にもつ信仰心を、写真とアクリル画のコラージュで表現している。

 11日午前10時からパルコキノシタさん、13日午後2時から堺さんのワークショップがある。12日は金藤さんが午前11時、午後1時、4時の3回パフォーマンスを演じる。