定置網体験プランの作成に向けて話し合う小松島漁協の漁師(左)と小松島市職員=2019年12月、同市(イーストとくしま観光推進機構提供)

藍を使った料理体験のプラン作りをサポートするイーストとくしま観光推進機構スタッフ(左)と藍住町職員=2019年10月、藍住町(同機構提供)

 徳島県東部の15市町村と企業でつくる日本版DMO(観光地域づくり法人)の「イーストとくしま観光推進機構」が、各市町村での体験型観光商品の開発に取り組んでいる。地域の魅力を掘り起こすとともに、個々のプランを結んだ周遊のモデルコースを作って県東部での観光客の滞在時間を増やし、消費額の増加を目指す。

 旅行サイト「じゃらんnet」を運営するリクルートライフスタイル(東京)に開発を委託した。これまでに▽芋焼酎蒸留所の見学と試飲(石井町)▽ブルーベリー狩り(板野町)▽藍を使った料理の体験(藍住町)など7市町の9プランを商品化。会場の施設や事業所が実施主体となり、主に機構のウェブサイトを介して「じゃらんnet」で予約販売している。

 機構は、観光・文化施設や物産関連の事業所が多い徳島市や鳴門市では観光商品がつくられやすい一方、農山村やベッドタウンでは観光資源の知名度が低く活用しきれていないと分析。2019年9月にワーキンググループ(WG)を開き、各市町村や観光協会の担当者らが体験型観光に適した地元の施設や事業所を洗い出した。

 定置網漁体験とハモ天ぷらの試食(小松島市)、遊山箱とハーバリウム(植物標本)作り(北島町)なども検討中で、各市町村1~4の計23プラン程度をつくる計画。機構やリクルートライフスタイルのスタッフが、体験内容や価格設定について事業者らの相談に乗っている。

 2月にWGを再度開き、地域の事業者らが独自に行っているプランと合わせ、ターゲットやテーマ別に市町村をまたぐモデルコースを設定する予定。

 機構の勇寿憲専務理事は「コースの提案は観光客の参考になるだけではなく、旅行会社へのPRにもなる。県東部を周遊して滞在時間が長くなるよう、眠っている観光資源を形にし、消費を推進したい」としている。