手作りしたチャリティーグッズ(手前)と製作するボランティア=徳島市の徳島の盲導犬を育てる会事務局

手作りしたチャリティーグッズ(手前)と製作するボランティア=徳島市の徳島の盲導犬を育てる会事務局

 徳島の盲導犬を育てる会(徳島市)は、盲導犬の医療費支援や啓発などの活動に役立てようと、20年近く前からチャリティーグッズの製作、販売に取り組んでいる。ボランティアが手作りした人形やマグネットなど132種類をこれまでに販売し、累計500万円以上を売り上げた。「盲導犬への理解が進んでほしい」との願いを込め、新商品も次々と生み出している。

 グッズは、盲導犬をモチーフにしたマスコット人形やキーホルダーといった小物を中心に、傘やレインコート、フォトスタンドなどで、価格は100円から2千円程度。県内で催されるイベントや会のホームページを通じて販売しており、収益金は県内の盲導犬、引退犬の医療費や薬代のほか、視覚障害者への理解を深めてもらう啓発ポスターの製作などに充てている。

 盲導犬がバスやタクシーに乗ったり、店舗に入ったりする際、毛が落ちるのを防ぐための服がほしいと、県内の盲導犬利用者から要望があったのがきっかけ。1999年にボランティア10人が犬用の服作りを開始し、利用者らに好評だったことから、啓発活動の一環として2000年からマスコット人形作りをスタートさせた。

 口コミでボランティアの輪も広がり、現在は40~70代の女性32人が製作に携わる。

 27~29日に徳島市で開かれる「全日本盲導犬使用者の会総会・交流会」を控え、新たに徳島にちなんだ商品を作ろうと、阿波しじら織を使ったブローチや携帯ストラップも製作中。大会参加者らへの販売や無料配布を計画している。

 当初からボランティアとして携わる太田素子さん(58)=徳島市南沖洲5=は「グッズを通じて盲導犬のことを知ってもらえたら」と話した。

 グッズの問い合わせは同会事務局<電088(625)7700>。