おさらいのつもりで確認しよう。英国の欧州連合(EU)離脱は「ブレグジット(Brexit)」と呼ばれる。英国(Britain)と離脱(Exit)を組み合わせた造語である

是非を問う国民投票から3年半。英国は今月末、ついにEUを抜ける。前身の欧州共同体(EC)時代から数えると半世紀近く。加盟各国との一体的な関係に終止符を打つ

離脱の喜びと、落胆と。当地では相反する国民感情が交錯中と思いきや、それをもしのぐ「メグジット」の話題で持ちきりという。震源は英王室。ヘンリー王子夫妻が高位の王族から「引退」すると表明したから大変だ

メーガン妃への過度な注目が原因とされるので「メグジット」らしい。妃はアフリカ系の母親を持つ米国人の元女優。結婚した一昨年から、ネットでの人種差別的な嫌がらせや中傷報道が絶えない

王子は過熱報道の的となった母親ダイアナ元皇太子妃の記憶もあって、気が気でなかったのだろう。前代未聞の事態に、王室が大慌てなのは無理もない。ブレグジットと同様、国民の賛否は割れている。こちらの問題も曲折をたどりそうだ

それにしても、である。英国の出来事のほかにも、緊迫した中東情勢にゴーン被告の逃亡会見、カジノ汚職。年が明けてまだ10日余りというのに、世界はなぜこうも騒がしいのか。