徳島2区の横江からたすきを受ける竜田(左)=京都市内

徳島4区の伊藤からたすきを受ける小濱(右)=京都市内

伊藤

 第38回全国都道府県対抗女子駅伝は12日、京都市のたけびしスタジアム京都発着の9区間、42・195キロで行われ、徳島は2時間22分56秒で27位に入り、昨年より順位を15上げた。2区の横江里沙(大塚製薬)が9人抜きの快走で6位に押し上げた後は徐々に順位を落とし、6~8区の高校生と中学生が区間40位前後と苦しんだが、アンカーの岡田唯(大塚製薬)が3人を抜いて5年ぶりの20位台を守った。京都が2時間16分15秒で、3年ぶり17度目の優勝を飾った。京都は4区まで16位と遅れたが、5区の三原梓(立命館宇治高)の区間タイ記録の好走で8位まで順位を上げた。6~7区も区間賞で追走し、8区でトップに立った。アンカーの一山麻緒(ワコール)もリードを守ってゴールした。宮城が10秒差の2位。3位には東京が入った。東京五輪マラソン代表の前田穂南(天満屋)がアンカーを務めた大阪は8位、2連覇を目指した愛知は20位だった。

 [評]徳島は序盤で流れに乗ることに成功した。1区福良が15位と好発進し、2区横江も区間7位の好走で9人を抜き、総合6位に浮上。3区竜田は区間16位、4区伊藤も19位と踏ん張り、総合12位で後半へつないだ。5区小濱から8区近藤までは区間30~40位台と苦しみ、順位を30位まで下げたものの、アンカー岡田が3人を抜いてフィニッシュした。

 序盤に好発進、流れ乗る

 徳島のレースは「前半で好位置に付ける」という駅伝の鉄則通りの展開だった。序盤に力のある選手を並べたオーダーが的中。目標としていた30位台を上回る5年ぶりの20位台に、選手たちの表情も自然とほころんだ。

 4年連続で1区を任された福良(大塚製薬)が自己最高の15位と好スタート。「今までで一番いい走りができた」と笑顔で振り返った。9人抜きの快走で6位に押し上げた2区横江(大塚製薬)も「福良と良い流れをつくろうと話し合っていたことを実現できた」と喜んだ。

 その後は序盤に稼いだ貯金を削りながらの我慢のレースを強いられた。初出場の3区竜田(鳴門一中)は区間16位で自己ベストの走りにも「周りの選手のスピードが速かった」と舌を巻き、6区で順位を三つ下げた古山(鳴門高)は「チームに申し訳ない」と悔しそうだった。

 今大会はチーム史上初めて、監督とコーチ2人を含め女性だけの布陣で臨んだ。主将の岡田(大塚製薬)は「相談のしやすさなどもあってやりやすかった」と話す。ユニホームも藍色を基調としたものに一新して挑んだ令和初の大会で目標以上の結果は残した。

 それでも選手たちは現状に満足はしていない。岡田は「自分も含めもっと強くなれる人ばかり。過去最高順位(12位)の更新も狙いたい」とさらなるステップアップに意欲を見せた。

 ベテランが力走

 リオデジャネイロ五輪女子マラソン代表で、2年ぶり16度目出場の35歳、伊藤(大塚製薬)が4区で区間19位と力走した。今大会の最年長ランナーで最多出場でもあるベテランは「序盤の良い流れを崩さないようにしたかったが、もうひとつ乗り切れなかった」とやや残念そうに話した。

 京産大1年時に出身の奈良県チームで初出場。大塚製薬陸上部に加入後は徳島県の主力としてチームを引っ張ってきた。昨年は右足首の故障で出場できなかったこともあり「中高生とのたすきの受け渡しが良い刺激になった」と久しぶりの舞台を楽しんだ様子だった。

 徳島県出身者が声援

 京都徳島県人会の約20人が、たけびしスタジアム京都のメインスタンドや沿道にのぼりを立てるなどし、徳島県チームを応援した。

 会員は競技場に設置されたスクリーンでレースを見守ったり、沿道で声援を送ったりした。徳島市出身の森正彦会長(63)=京都市、会社役員=は「昨年の42位から大きく順位を上げてくれてうれしい」と選手たちの健闘をたたえた。