太平洋戦争中に海外で戦死した徳島県民の遺族による慰霊事業を紹介する企画展(県遺族会など主催)が12日、徳島市雑賀町の県戦没者記念館で始まった。26日まで。入場無料。
県遺族会がフィリピンのルソン島に建立した慰霊碑前で、戦没者の冥福を祈る遺族の様子を収めた写真パネルなど約230点を展示。「お母ちゃんが待っとるけん帰ろうよ」などと、ヤンゴン(ミャンマー)の日本人墓地で亡き父親に読み上げた遺族の追悼文も紹介され、来場者の目を引いていた。
ルソン島で叔父を亡くした小松島市の会社員米田哲さん(64)は「どんな形で慰霊が行われているのかよく分かる。いつか現地を訪れたい」と話した。