住民からの質問に答える岡村講師(右端)=美波町の由岐公民館

 岩手県大船渡市綾里地区で震災の歴史を調べている大学教授らによるグループ「綾里地区研究会」などが、東日本大震災の知見を伝えるイベント「事前復興まちづくりサミット」が12日、美波町の由岐公民館で始まった。13日まで。

 住民ら約70人が参加。綾里地区は1896、1933、2011年と3度の津波を経験し、人的被害を減らしてきた。近畿大建築学部の岡村健太郎講師と首都大東京都市環境学部の饗庭伸教授が、綾里地区の復興の歴史などをテーマに講演した。

 岡村講師は「集落の危険な場所や避難先などを知っておくのが重要」と指摘。饗庭教授は「地域振興を考えて活動している住民組織があると早い復興につながる」と話した。弁護士ら専門家も加わり、事前復興に関する相談会も行われた。

 美波町西の地の自主防災組織「西の地防災きずな会」の山田由美さん(68)=同町=は「参考になった。会で話し合っている事前復興に生かしたい」と話した。