徳島市の遠藤彰良市長は14日、飯泉嘉門知事が昨年末の会見で、新ホール事業を巡る県市の土地交換協議再開は事業の白紙化が条件との考えを改めて示したことに、「納得できない」と反発した。
市長は定例会見で、昨年10月下旬の優先交渉権者選定は、事前に何度も県に説明したと強調。仮に選定を保留し、県市協議が整うのを待ってから選んでいたとしても「(同じ応募5業者であれば)同じ業者が選ばれただろう」と指摘した。
市は今後、県市協議の再開に向けて事業方針を県に示す。ただ、建設地と優先交渉権者は変えないとしており、知事は昨年12月27日の会見でこれを批判した。市長は「白紙化に納得できないのはあくまで私個人の考え。方針は協議中で、提出時期も未定」と話した。