暖かいと書けば、すぐに寒くなったりして、季節というのはかなりいじわるで、暖冬だ、と記すのも少々勇気がいるけれど、白銀どころか、枯れ草色のスキー場、三好市の井川スキー場腕山は大丈夫か、とサイトをのぞけば、人工降雪機の威力も十分、元気に営業中

 戦後すぐの1948~49年の冬も、記録的な暖かさだった。49年1月26日、奈良の法隆寺金堂で火災が発生し、古くから伝わる壁画が焼けた。国民的な遺産が失われた衝撃は大きく、早速翌年、文化財保護法が定められた

 第1条にいう。<この法律は、文化財を保存し、かつ、その活用を図り、もつて国民の文化的向上に資するとともに、世界文化の進歩に貢献することを目的とする>

 火災シーズンである。徳島市消防局の統計をぱらぱら見ていて、あれ、と思った。機器や配線、ストーブなどに分かれた項目を足してみれば、たばこやたき火を上回る

 「火災の原因として、電気関連が増えています。電気ストーブやコンセントのほこり、リチウム電池など、比較的安全と油断するのは禁物です」と消防局の担当者

 毎年1月26日は「文化財防火デー」。もののついでに、身の回りの点検をお勧めしたい。家族であれ、物であれ、わが家の宝物が失われることがないように。少しの注意で防ぐことのできる火災も多いはずだ。