徳島県教委は24日、阿南市の阿南工業、新野両高校を統合して2018年4月に開校する阿南光高校の工業科に、ロボットの仕組みや制御、機械の設計や加工技術を学ぶ「機械ロボットシステム科」など3科を置くことを決めた。バイオテクノロジーや情報ビジネスを学ぶことができる産業創造科の設置も正式に決定した。農商工系が一体化した高校は県内初となる。

 工業科は、阿南工に現在ある機械、電気、建設の3科の内容を拡充させる。機械ロボットシステム科のほか、コンピューターや情報通信技術(ICT)、電気の基礎を学ぶ「電気情報システム科」、建築に関わる測量や設計、都市計画を学ぶ「都市環境システム科」が置かれる。

 新設される産業創造科では、生徒が興味に応じて科目を選択することで、食品加工や情報ビジネス、バイオテクノロジーなどを重点的に学べる。大学進学を視野に入れた科目選択もできる。

 阿南工、新野の両校に本年度入学した1年生が光高校1期生となる。阿南工、新野の両校は本年度の2年生が卒業する18年度末で閉校する。