東証マザーズ上場の住宅建設・販売会社フィット(徳島市)の高松本店向け求人が、香川県の最低賃金を下回り、ハローワーク徳島も見落としていたことが25日、分かった。フィットは「最賃の確認不足の可能性が高い」とし、徳島労働局は「求人票の確認時の事務連絡ミス」を理由に挙げた。両者は4月にも同様のミスを起こしている。

 問題となったのは、少なくとも1月25日にフィットから出され、5月16日に更新した住宅設計業務の求人。職務手当(固定残業代)5万5167円を、60時間のみなし残業時間と法定割り増し率1・25を基に計算すると、時給は735・5円となり、香川県の最賃742円を下回った。

 徳島労働局によると、求人の更新時に担当職員が1度目の確認で見落とし、上司が再確認作業で気付いた。担当職員に口頭で注意したものの、求人票の修正を忘れたという。

 フィットは「原因は調査中。香川県よりも最賃の低い徳島県(716円)や高知県(715円)を基準に、求人を出した可能性が高い。故意ではない」と釈明した。

 この求人票への応募はなかった。労働局は再発防止策として確認作業の結果の伝達について、口頭に加えて、書面でも行うことにした。

 徳島労働局と同社の求人を巡っては4月中旬、同社から徳島県の最賃を下回る求人が出されていたにもかかわらず、労働局が見落としたことが発覚。同社の他の求人についても、確認作業を強めていた。徳島労働局は「職員の連係がうまくいかなった。反省が生かされず、非常に申し訳ない」とした。