店内に帽子やTシャツなどの藍染製品を並べる永原さん=海陽町宍喰浦

 肌着メーカーで藍製品の企画・開発に携わっていた海陽町宍喰浦の永原レキさん(35)が、藍の魅力を発信するための店舗「in Between Blues(イン・ビトウィーン・ブルース)」を自宅近くにオープンさせた。藍染体験のほか、藍染製品の販売や藍の種を使った菓子の提供と“藍づくし”の店舗。永原さんは「徳島が誇る藍の文化や自然染料の良さを、より多くの人たちに知ってもらいたい」と意気込んでいる。

 店内の体験コーナーには藍の染液の入った容器が置かれ、永原さんらスタッフの指導で綿の手ぬぐいや麻のTシャツを染色できる(手ぬぐい5千円、Tシャツ1万円)。藍染製品は子ども服や帽子、小銭入れなど、永原さんのオリジナル商品も含め約80点が並ぶ。

 カフェスペースも設けた。藍の種が入ったスコーンやマカロン、自家焙煎(ばいせん)した藍の種茶などオリジナルのメニューを提供する。

 永原さんは海陽町生まれ。東京や海外で仕事をしていたが、趣味のサーフィンに適した海岸のある古里にUターンした。2011年に同町大里の肌着メーカー「トータス」に入社し、藍の栽培や染色、衣料品の販売、新商品の企画などに従事。藍染の奥深さ、藍が持つ抗菌や消臭などの薬用効果を知るにつれ、「藍の魅力を多くの人に伝えたい」との思いが募った。今年2月、温めてきたアイデアを実現させるために退社。飲食店だった建物を改修し、4月にオープンさせた。

 店名は日頃から親しみのある海や空、藍に共通している青色に着目して名付けた。店内のカフェや体験コーナーからは近くの宍喰海岸を眺めることができる。

 今後、自然をテーマにした映画上映会や音楽イベント、藍に関するワークショップなどを開く。永原さんは「まずは観光客や地元住民など一人でも多く来てもらいたい」と話している。