徳島ヴォルティスのスタジアムDJを務める福士さん=鳴門ポカリスエットスタジアム

 J2徳島ヴォルティスがホーム試合で得点すると、スタジアムに「ゴーーール!」と絶叫が響きわたる。声の主はスタジアムDJの福士幹朗(まさあき)さん(34)=大阪府松原市。さまざまなアナウンスを通してスタジアムを盛り上げる。3年目の今季は得点が多く絶叫の回数も増えた。27日のカマタマーレ讃岐戦を前に「自分の声でさらにチームを勢いづかせたい」と意気込んでいる。

 スタジアムDJは、Jリーグの各チームが本拠地に置いている。試合中に応援を呼び掛けて客席に一体感を生み出したり、得点時に絶叫で興奮をあおったりする。

 福士さんの仕事場はメーンスタンド最上部の一室。徳島のレプリカユニホームを着てマイクの前に座る。背番号は「ふくし」にちなみ「294」。「DJ」の文字も入る。

 良く通り爽やかな声質。試合前の案内は落ち着いたトーンだが、選手紹介、試合直前と徐々に熱っぽくなる。「GO!ヴォルティス」と叫び観客の思いを一つにしてチームを鼓舞する。ゴールの瞬間は「のどががらがらになったこともある」というほど気持ちを込める。

 子どもの頃から声優に憧れ、高校卒業後に養成学校へ通った。26歳で現在のタレント事務所(大阪)に入り、関西のラジオ番組などにも出演している。

 徳島のDJは2015年から務める。近隣のアウェーの試合にも出掛け、ユニホームを着てサポーター席で応援。県外のキャンプにも足を運ぶなどチームへの愛着は強い。

 中学時代にサッカーの経験があり、苦しい時間帯の選手の気持ちも考えながらアナウンス。試合中にはスタジアムを沸き立たせ、選手の後押しとなるよう心掛ける。勝利の際の決めの言葉は「ヴォルティスのVは勝利のV」。「勝って一緒に叫びましょう」と来場を呼び掛けている。