観光客でにぎわう三好市の大歩危駅から同市山城町の大歩危峡観光遊覧船まで約1・8キロの道路沿いに、地元に伝わる妖怪を紹介する案内看板が設置された。徒歩の外国人観光客らを歩道に誘導して安全を確保しようと、市などが取り付けた。
市によると、この区間は国道がほとんどで車が頻繁に通行する。歩道が片側にしかない所が多く、近年は路側帯を通る観光客が目立っていた。
看板は5枚。縦75~90センチ、横1・3~1・5メートルのアルミ製で、日本語と英語を併記している。大歩危駅を出発後、吉野川を渡って国道に出る三差路の1枚目から順にたどると、歩道を通って遊覧船の近くに到着する。
2枚目から5枚目は、それぞれの設置地点から大歩危駅、道の駅大歩危、遊覧船までの距離や徒歩での所要時間を記載。「エンコ」や「ヤマジチ」といった妖怪のシルエットを描き、紹介文を添えている。
公益財団法人・交通エコロジーモビリティ財団(東京)の補助を受け、市などが製作した。市まるごと三好観光戦略課は「安全に観光しながら、妖怪のPRにもなる」としている。