SO日本・徳島の練習プログラムで水泳を楽しむ障害者アスリートら=徳島市の県立障がい者交流プラザ

 知的障害者にスポーツを通した交流の場を提供するNPO法人スペシャルオリンピックス(SO)日本・徳島が、6月で設立20周年を迎える。保護者やボランティアが多彩な競技の練習プログラムを用意し、参加する障害者アスリートは約120人と、初年度の約50人から2・4倍に増加。阿波踊りなどにも活動を広げ、知的障害者の社会参加に貢献している。
 
 現在参加しているのは6~51歳の特別支援学校生や会社員ら。バスケットボールやボウリング、自転車、水泳など8競技から好きな競技を選び、それぞれ月2~4回、徳島市の県立障がい者交流プラザや市立体育館などで練習に励む。
 
 運営を支えるのは保護者や約200人いるボランティアだ。全国組織・SO日本(東京)の研修を受けた30人ほどがコーチを務め、他の人も練習を補助したり一緒に汗を流したりしている。
 
 多くの参加者はSO日本が主催する県外の競技大会にも出場。4年に1回行われる知的障害者スポーツの世界大会には、夏季、冬季合わせて4大会に計8人が出場した。
 
 入会6年目で、陸上やテニスなど5競技に取り組んでいる米田達哉さん(28)=徳島市名東町1、会社員=は「仲間と一緒に練習するのは楽しく、県外のアスリートと交流できるのもうれしい」と笑顔を見せる。
 
 SO日本・徳島は1997年6月に保護者やボランティアらが発足させた。参加する障害者は口コミで年々増え、当初はバスケットボールだけだった競技も希望を聞きながら増やしてきた。スポーツ以外にも、餅つきやクリスマス会といった交流行事を企画。99年からは踊り連を毎年結成し、徳島市の演舞場に繰り出している。
 
 課題もある。参加者は県北部と県央部に住む人が中心。阿南市以南や美馬市以西にほとんどいないため、活動エリアは徳島市とその周辺に限られている。田所健作理事長(60)=徳島市かちどき橋4=は「広報に力を入れ、さらに県内全域で活動を盛り上げていきたい」と話している。