徳島地裁

 徳島中央郵便局(徳島市)に勤務する20代の女性契約社員が、職場の同僚と上司の3人からセクハラやパワハラを受けたとして、3人と日本郵便に慰謝料400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が20日、徳島地裁であった。川畑公美裁判長は一部のセクハラとパワハラ行為を認定し、同僚2人に計40万円の支払いを命じた。

 判決によると、女性は2016年6月、労働組合が主催する飲み会で同僚の30代男性2人から握手やキスを求められ、執拗(しつよう)に性的な発言を繰り返されるセクハラを受けた。その後、このうち1人から「ええかげんにせえ」「埋める」などと脅されるパワハラを受けた。女性上司に相談したところ2人に謝罪するよう促された。

 判決理由で川畑裁判長は「キスの要求などは人格権を侵害する違法行為。身体への危害を加えられる危険も抱かせた」とした。

 一方、女性上司は女性契約社員と同じ部門ではなく、謝罪を強制させたとは認められないと指摘。日本郵便の責任についても「労働組合主催の飲み会だった」と退けた。

 女性契約社員は「主張が認められて良かった。判決をよく理解してから控訴について考えたい」と話した。

 同僚の弁護人は「客観的な証拠がないままセクハラが認められ驚いている。控訴については今後検討する」、日本郵便は「判決内容を確認できていないのでコメントを控える」としている。