美波町の由岐小児童が、一般的なワカメより早い時季に収穫できる地元ブランドの養殖ワカメ「明けの春姫」のパッケージデザインを考案した。由岐地区の漁業者らでつくる「美波の海の恵み研究会」がワカメ養殖の6次産業化を体験してもらおうと企画した。児童は25日に由岐小で学習発表会を開き、保護者や住民に販売する。
「明けの春姫」は、研究会が2017年に早く収穫できる種類のワカメに命名してブランド化した。例年、児童が種苗の植え付けから収穫、試食までを体験している。本年度は販売も担い、消費者に届くまでの一連の流れを学習する。
5、6年生19人は昨年12月から由岐小で、研究会の小林大起さん(27)=日和佐浦=や地域おこし協力隊員の渡邊雄二さん(33)=東由岐=の指導を受けながら、商品の魅力や販売ターゲットについて意見交換。「期間限定」「食べ出したら止まらない」などのキーワードを出し合った。
この話し合いを基にイラストやキャッチフレーズを考え、小林さんらの助言も踏まえて8種類のパッケージデザインを作った。5年の新居咲来さん(11)は「初めてパッケージを作って楽しかった。みんなと意見を合わせていく大変さが分かった」と話した。
昨年11月に種苗を植え付けたワカメを1月24日に収穫し、袋詰めしてパッケージデザイン8種を貼り付ける。25日の発表会は午後0時半~3時半。1パック250グラム入り500円で販売する。