「まわしよみ新聞」を作っていると会話が弾む=鳴門市大津町の吉永集会所

 「この記事を読んでみたら」。新聞を回し読みしたことがきっかけで生まれたのが、「まわしよみ新聞」だ。メディア遊びの一つとして全国に広まっている。

 方法はこうだ。まず、それぞれが違う新聞を読み、好きな記事を3枚程度切り抜く。次は、一人1枚ずつ切り抜いた記事を見せて「どんな記事か」「なぜこの記事が気になったのか」などを話していく。他の人は質問したり感想を言ったりしてもいい。最後に、みんなで今日のトップ記事を選び、画用紙に貼り付けて完成となる。

 昨年12月、鳴門市吉永長寿会と黒崎長寿会が行った「まわしよみ新聞」も大いに盛り上がった。

 「この飛行機を開発した人の話を聞いたことがあるんでよ」「私が選ぶのは経済の話ばっかり」。記事を巡って話が始まると話題が次から次へと広がっていった。

 徳島新聞社での中学生職場体験でも「まわしよみ新聞」を行うことがある。複数の学校を同時に受け入れた際、全く知らない生徒同士が新聞記事を介して話し、お互いの興味関心を知って親近感を持つことができた。コミュニケーションの起爆剤となるのである。

 画用紙に貼る作業を省略してもよい。切り抜く枚数も自由だ。家庭でやれば会話の内容が広がり、家族の今まで知らなかった一面を垣間見ることができるかもしれない。親子だけでなく、祖父母と孫も一緒に。世代を超えた対話も新聞記事が仲介してくれる。家族でお茶を飲みながらやってみてほしい。