心地よい音を響かせながら回る水車=阿南市長生町領田

 阿南市長生町領田の用水路で、3基の水車が勢いよく田んぼに水を送り込み、住民の目を楽しませている。収穫前の8月中旬まで回り続ける。

 水車は、直径約2・5メートル、幅約0・6メートルで、近くの自営業半瀬新一さん(69)と農業村崎明汎さん(70)の手作りで、約30年前から使われている。木製の羽根の先に取り付けた缶が用水路から1分間に約50リットルの水をくみ上げ、約1・5メートルの高さにある水田に供給している。

 近くの本庄保育所の園児たちは、「ギーコ、ギーコ」と心地よい水車の音が響き渡る様子に、「すごい」「面白い」と歓声を上げていた。

 領田地区では、戦後間もないころには水車20基ほどが稼働していたが、電動ポンプの普及で現在では3基だけとなっている。半瀬さんは「水車は地元の歴史そのもの。伝統文化として、これからも大切に残していきたい」と話した。