文化財防火デー(26日)を前に、徳島市の徳島城博物館で23日、消防訓練があり、市東消防署や地元消防団員ら42人が火災発生時の対応を確認した。
博物館内の暖房器具から出火したとの想定で行った。煙に気付いた職員が入館者を避難誘導し、文化財に見立てた段ボール箱を屋外に運んだ。消防署員らは逃げ遅れた入館者を救助し、建物に向けて放水した。
訓練を指揮した市東消防署副署長の久次米孝浩消防司令長(47)は「日頃の備えが重要。気を引き締めて防災管理に努めたい」と話した。
市消防局は24日から30日まで、文化財を所蔵している市内の寺社17カ所へ特別立ち入り検査を行い、消火設備の管理状況などを点検する。