徳島県内有数のタケノコ産地として知られる阿南市で、タケノコの収穫が最盛期を迎えている。
同市福井町大戸の東彰一さん(69)は、自宅近くの竹林約20アールで作業。生えていそうな土の盛り上がった場所を見定め、くわで慎重に掘り、長さ40センチ前後、重さ1~2キロのタケノコを次々に収穫していた。
東さんによると、冬場の寒波が影響してか、収穫を始めた昨年12月から今年3月までは少なかったものの、気温が上がった4月からは例年並みに。「甘味が強く、品質のいいものが採れている」と汗を拭った。
JAアグリあなんによると、同市では福井、新野、椿地区などの約450戸が計約600ヘクタールで生産。1箱(4キロ)当たり1500~2千円程度で、大阪や京都などに出荷される。収穫は月末までで、今季は約400トンを見込んでいる。