写真にセリフを書き込む1年生の児童=鳴教大付属小

 新聞記事がまだ読めない子どもたちには、写真を使った新聞活用がある。小学校低学年なら、新聞に載った写真にセリフをつける活動がお薦めだ。

 昨年12月、鳴門教育大学付属小学校の1年生に、徳島新聞夕刊の「海外フォト」を使ってこの活動をしてもらった。

 表情のある動物の写真を選び、その動物が話すセリフと動物に言ってあげたいことを書く。セリフだけでなく、言ってあげたいことを加える理由は、1年生は登場人物に同化するのではなく、自分自身として物語の中に入り込み、楽しむ時期だからだ。

 子どもの想像力は豊かだ。書き始めると、セリフは一言では終わらず、動物との対話が続いた。

 シロクマが池に飛び込む写真には「どうしたの?」「暑くてたまらないんだ」「水に入ってすずしくなった?」「それどころじゃないよ。ぼく、泳げないんだ」というように、どんどん会話がつながった。先生や友達に相手役をしてもらい、動物と自分との掛け合いのスタイルで発表すると、教室に笑い声があふれた。

 この掛け合いを親子ですれば、非常に楽しい。小学2年生以降になると、主人公に同化して楽しめるようになるので、物語を作らせるのもお薦めだ。

 家庭で写真選びをするときは、子どもと一緒に行う。子どもが選んだらその理由を聞いてみる。「へええ、そうなんだ」「楽しそう」「びっくり」。語りかけながら一緒に選ぶことで、子どもの口からも自然と言葉が出てくる。子どもの語彙や感情を豊かにすることができる新聞活用である。