[左]大島優磨[右]大住有加

 7、8日に福岡国際センターで行われる柔道の全日本選抜体重別選手権男子60キロ級に石井町出身の大島優磨(旭化成、阿波中-国士舘大出)、女子63キロ級に松茂町出身の大住有加(JR東日本、徳島北高-環太平洋大出)が出場する。世界選手権(9月・バクー)の日本代表最終選考会を兼ねており、両選手の活躍に期待がかかる。

 大島は昨年11月の講道館杯全日本体重別選手権で3位に入ったほか、3月のグランドスラム・エカテリンブルク大会ではリオデジャネイロ五輪金メダリストのムドラノフ(ロシア)を相手に、一本勝ちを収めた。昨年は初戦で敗れた選抜体重別選手権だが、永山竜樹(東海大)の2連覇が有力視される今大会でどこまで力を発揮できるか。

 2014年大会で初優勝した大住は、4年ぶりの頂点を目指す。昨年の講道館杯全日本体重別選手権で3位となって手応えをつかんだようで、勢いがある。好調をキープしている田代未来(コマツ)が一歩リードする中、日本代表入り経験を持つベテランとして意地を見せたいところだ。

 このほか、注目されるのは男子73キロ級。リオ五輪金メダルの大野将平(旭化成)と昨年の世界選手権王者の橋本壮市(パーク24)が火花を散らす。男子で90キロ級はリオ五輪覇者のベイカー茉秋(日本中央競馬会)が復活を目指す。昨年4月の右肩手術からどこまで復調しているか。

 女子は52キロ級の17歳、阿部詩(兵庫・夙川学院高)の存在感が光る。78キロ超級は世界選手権2位で全日本女王の朝比奈沙羅(パーク24)が一番手。17歳の素根輝(福岡・南筑高)が追う展開だ。

 48キロ級は世界選手権優勝の渡名喜風南(パーク24)、同3位でリオ五輪銅メダルの近藤亜美(三井住友海上)の一騎打ちか。

 78キロ級は梅木真美(ALSOK)、57キロ級は芳田司(コマツ)と世界選手権2位の2人が引っ張る。