石井町が発注した石井幼稚園改築実施設計業務と監理業務の指名競争入札を巡る談合事件で、談合罪に問われた徳島市の建築設計会社社長の被告の男(66)=阿波市=の初公判が24日、徳島地裁であった。捜査段階で容疑を否認し続けた被告は一転、起訴内容を認め「申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 冒頭陳述で検察側は「(他の指名5社に)電話をかけるなどして自社の入札額以上の額で入札するよう依頼した」と指摘。「遅くとも2016年5月2日ごろまでに幼稚園のパース図や平面図を提出し、設計業務の基本構想を石井町に提案。基本設計業務の入札でも5社に協力を依頼して落札、受注した」と述べた。

 また、16年5月20日に実施され、被告の会社が落札した石井西幼保連携施設の監理業務入札についても「他の社に依頼して入札額を調整するなどした」とした。

 閉廷後、被告の弁護人は起訴内容を認めた理由について「今の段階ではお話しできない。次回公判で明らかにしたい」とコメントした。

 起訴状によると、被告は17年4月と12月にそれぞれ行われた幼稚園の実施設計業務と監理業務の入札で、他の指名5社と共謀して談合したとしている。

 5社は昨年11月に略式起訴され、罰金30万円の略式命令を受けたが「個別に依頼されただけで、共謀はしていない」などとして不服を申し立てている。