夕方のラッシュ時、行き来する車の明かりが都会のような光景を作り出す=徳島市幸町1、徳島町城内

 徳島市徳島町から幸町にかけての国道192号とJR牟岐線が交わる立体交差は、地方都市の徳島にあって、ちょっとにぎやかで都会っぽく見える場所である。

 夕方のラッシュ時に訪ねた。徳島市文化センターが解体され、少し寂しくなったものの、周辺にビルが立ち並ぶ中で、行き交う車の光が途切れない。

 ここに立体交差ができたのは59年前の1961年。当時の国道192号は53年に四国4県で開かれた国体に合わせて整備が進み、徳島駅前から蔵本町方面にかけて現在とほぼ同じ道路になっていた。

 ところが駅前から幸町を経て徳島本町に至る部分は昔のままの細い道路。さらに現在は埋め立てられて姿を消した寺島川があり、石造りの徳島橋が架かっていた。橋の手前には川に沿って牟岐線が南へと延びていた。

 車の通行量が増えるにつれ大渋滞を引き起こしていたため、解決策として造られたのが幸町の立体交差だ。当初は道路が線路をまたぐ予定だった。しかし経費が無く、道路を掘り下げて整備した。

 片側1車線の道路にもかかわらず、幅にゆとりがあるためか、いつしか片側2車線のような使われ方をしている。道の混雑具合とは裏腹に、上を通る牟岐線の列車本数はめっきり減ってしまった。