徳島市の動物愛護団体が月1回、保護された犬猫と触れ合い、里親探しにつなげるイベントを、徳島市万代町のアクア・チッタ第2倉庫で開いている。捨てられた犬猫が施設で殺処分される映像も流され、団体は「命の大切さを考える場にしたい」と来場を呼び掛けている。
イベントは「ヨンナナ」と「あわねこ保育園」の2団体が昨年6月から、毎月第3週または第4週の週末に開催。県動物愛護管理センター(神山町)で殺処分される予定の犬猫など数十匹を来場者に見てもらう。毎回数匹が引き取られ、これまでに50匹以上が新たな生活を始めた。
会場では、ガス室で犬が殺処分される映像を流す。交通事故などで手足を負傷した捨て猫の写真なども展示され、来場者は真剣な表情で見入っている。
今月19日には管理センターの犬猫のほか、メンバーが県内各地で保護した犬猫も並ぶ。里親を希望している鳴門市の農業藤本静代さん(70)は「散歩が負担にならない小柄な犬を」と熱心に見ていた。
ヨンナナの藤本憲治代表は「多くの人に保護活動の大切さを知ってほしい」と話している。次回は2月16日午前11時~午後4時。