菌床シイタケの生産販売を行う上勝町の第三セクター「上勝バイオ」の2016年度決算は純損失2613万円で、5年連続の赤字となった。販売不振に伴う一時休業によって年度途中に従業員を全員解雇するなどしたため、赤字幅は15年度の純損失5702万円より縮小した。累積赤字は3億3582万円に膨らんだ。

 売上高は前年度比55・5%減の1億3487万円。近年の人工ホダ木(菌床ブロック)の黒カビ発生や、シイタケが小ぶりになる問題を受けて昨年6月から菌床ブロック生産を中止したため、大幅に減少した。

 給料や材料費などを差し引いた営業損失は1億4003万円。特別利益として町の補助金1億1302万円を計上し、未払いの社会保険料や借入金を返済した。また、1月に就任した浜田光且社長が、小松島市で経営する浜田農園から運転資金として155万円を借り入れた。

 従業員74人(臨時職員43人含む。昨年3月末時点)は、昨年末までに全員解雇された。現在、8月のシイタケ出荷再開に向けて1人を雇用している。菌床ブロックは当面生産せず、小松島市の菌床シイタケ生産組合から仕入れた菌床ブロックでシイタケを栽培する。以前は契約店舗との市場外取引が主だったが、今後は市場取引に切り替え、大阪や名古屋に出荷する。

 浜田社長によると、新たに町外から3人(臨時職員1人)の採用が決定。繁忙期には町内から臨時職員を雇用する。