大河ドラマ『麒麟がくる』第2回「道三の罠」(1月26日放送)より。斎藤道三(本木雅弘)(C)NHK

 NHKで放送がはじまった大河ドラマ『麒麟がくる』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)。26日に放送された第2回は、天文十六年(1547年)、美濃へ侵攻した織田信秀軍を斎藤道三の本拠・稲葉山城下で迎え撃つ「加納口の戦い」の模様がたっぷり描かれた。

【写真】道三に毒殺された娘婿の土岐頼純(矢野聖人)

 信秀軍は2万、道三軍4千ちょっとという多勢に無勢の状況で、道三はいったん軍勢を引いて籠城を装い、信秀軍が油断したところで一気呵成な襲撃を仕掛け、蹴散らした。この作戦を指揮した道三を演じた本木雅弘がロケを振り返り次のように語った。

 「私は物見台の上から全体を見ているだけでしたが、勇ましいアクションで立ち廻る光秀役の長谷川(博己)さんの様子を息を詰めて眺めながら、『あぁ、自分はあんな風に激戦の中を動くことは、役者としても体力的にも、もうムリであろう…』と公私混同してしまいました(笑)。そして、ついつい一視聴者として楽しんでしまいました。町の中に、道三の罠のひとつと思いますが、落とし穴や俵に火を付けたものを屋根の上から転がしたりするのも面白く、戦の具体的な細かさが見えてとても面白かったです」

 第1回で堺へ旅に出た光秀が、約束どおり鉄砲を持ち帰ったというのに、旅費の半分を返せとケチくさいことを言い出す道三。「侍大将の首を2つ取ってきたら借金をチャラにしてやる」とムチャブリ。理不尽にも“借金”を背負うこととなった光秀は、「ザコに用はないわ!」と半ギレで「侍大将!」を連呼しながら、奮戦したのだった。しかし、追い詰めた侍大将の顔が叔父・明智光安(西村まさ彦)に見えたため(他人の空似だった)、一瞬、とどめを刺すのを躊躇してしまう。

 そんな光秀に、本木は「個人的にも感情移入した」という。「どこかで平和を求めている光秀は、第2回でも戦の最前線に放り込まれ、戦えば戦うほど、『武士の誉れとは何か』と矛盾やジレンマを抱えて苦悩する姿が強く印象的でした。そ んな光秀が今後どのようにその影響を乗り越えていくのか、とても引きつけられています」と、話していた。

 さらに、第2回で道三は、信秀軍と通じていた娘婿の土岐頼純(矢野聖人)を毒殺する。頼純に「マムシ」「成り上がり」と言われた道三は、逆に頼純を「野ネズミ!」と一喝。茶を点てながらしれっと毒を盛り、歌いながらもだえ苦しむ頼純を見つめる姿はすごみがあった。

 このシーンは「まだクランクインして間もなく、現場にも慣れていない撮影序盤の夜、長時間に及ぶ撮影でした。10キロくらいの甲冑を着けたまま、さまざまな所作をするのが拷問のようで、茶道の所作が特に大変でした。正直、背すじをのばすだけで必死なんです! でも顔はクールでいなければいけないので、甲冑の内側は汗かきまくりでした」と、舞台裏を明かす。

 頼純と本木自身の境遇が重なる部分もあり、「実人生でも破天荒な父を持つ娘の婿ですので、『もし自分が親も子もない戦国の世に生きていたら…』 と思うと、このシーンは他人事とは思えず(汗)。我ながらぞっとしました」と、シリアスな場面でもユーモアは忘れずにいたようだ。


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