チームラボが発売したアルミ缶入り飲料水(cチームラボ)

チームラボが開発し、自販機で販売しているアルミ缶入り飲料水(中段)=東京・お台場の「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」

 徳島市出身の猪子寿之さんが代表を務めるデジタルアート集団「チームラボ」(東京)が、アルミ缶入りの飲料水を開発し、都内で運営するミュージアムの自動販売機で販売している。ビニール袋やペットボトルなどのプラスチックごみによる海洋汚染が問題となる中、ほぼ100%再利用できるアルミニウムを使えば環境保護につながると導入した。しゃれたデザインも受け、来館者から好評だ。

 アルミ缶は中身がよく冷え、品質を長期間保てるのに加え、リサイクル率は9割を超えている。

 アルミ缶入り飲料水の容量は480ミリリットルで150円。チームラボのロゴとミュージアムの名称をデザインし、英語、日本語、韓国語、タイ語で「水」と記している。お台場の「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」の休憩スペースにある自販機で、昨年9月に販売を始めた。

 これに合わせ、ミュージアムとチームラボ本社でのペットボトル飲料の販売を中止。スポーツドリンクやお茶などもアルミ缶の商品に切り替えた。今後、他のミュージアムにも広げていく。

 ミュージアムには、体を動かして楽しむ作品もあり、家族連れや外国人観光客らが購入している。東京都大田区の加賀美由衣さん(20)=立教大2年=は「デザインが格好良くて買った。環境に配慮してアルミ缶に切り替える取り組みには賛成する」と話した。

 チームラボは「少しでもごみ減量に貢献できればうれしい」としている。

 国連環境計画(UNEP)によると、日本国民1人当たりのプラスチック容器ごみの排出量は年間約32キロで、米国に次いで世界2位。削減に向けた実効性のある取り組みが求められている。

 チームラボのほか、神奈川県鎌倉市や大阪府豊中市、富士通などが庁舎や本社の自販機でペットボトル飲料の取り扱いをやめるなど、官民で缶入りに切り替える動きが広がっている。