音楽プロダクション「アンサンブル・セシリア」(東京都)と川岸美奈子代表取締役(57)が法人税法違反で告発されたのを受け、徳島県の飯泉嘉門知事は31日、川岸氏が今後、「とくしま国民文化祭記念管弦楽団(とくしま記念オーケストラ)」の事業に携わることはないとの見方を示した。徳島新聞の取材に答えた。

 知事は、川岸氏について「信用を失った。県の信用も失墜させた」と指摘。事業の委託業者が川岸氏にとくしま記念オーケストラのプロデュースを依頼する流れになっていることを踏まえ、「(委託業者が川岸氏を使うはずもなく、オーケストラの事業に)関与するのは無理だろう」と述べた。

 また、知事は「川岸氏を事業の委託業者に紹介したことはない。東京交響楽団と一緒に来た」と話した。

 県の音楽事業費の流れの不透明さを指摘されていることについては「県として変な操作をしたことは全くない。もし、おかしければ国税局から指摘されているはずだ」と述べた。

 ◆2週間前に納税 川岸氏代理人

 川岸美奈子氏の代理人は31日、「今から約2週間前に修正申告をし、納税を済ませた」とコメントした。

 代理人によると、川岸氏は「1人でやっているところに仕事がたくさん入り、帳簿を作るなど経理面に手が回らなかった。脱税しようとか隠そうとかいうつもりはなく、入ってきた収入はそのまま預金通帳に残っていた。どんぶり勘定の状態だった。怠慢なことをして反省している」と話しているという。