櫟本チトセ遺跡の井戸から出土した小型銅鏡=28日、奈良県天理市

 奈良県天理市の櫟本チトセ遺跡で、古墳時代前期後半(4世紀後半)の井戸2基が見つかり、中から小型銅鏡、木製品、桃の種などが出土したと市教育委員会が28日発表した。古墳時代の井戸から完全な銅鏡が出土するのは、兵庫県明石市の藤江別所遺跡に次いで2例目で、水に関わる祭祀に用いられたとみられるという。

 古代祭祀に詳しい辰巳和弘・元同志社大教授は、ヒョウタンも出土したことから「水がたくさん湧き出すようにという願いを込めたのだろう」と話している。

 市教委は昨年7月から発掘、これまで知られていなかった古墳時代の集落跡を見つけ、櫟本チトセ遺跡と名付けた。