大げさに言えば、新しい人類を見た思いだった。めいの、2歳になる娘が、熱心にスマートフォンをいじっている。何か、と思えばゲーム。と、ここまではいい。驚いたのは、めくるめく速度の指使いだ。繰り返すが、まだ2歳である。

 最近は、そんなものらしい。「教えてもないのに、いつの間にか操作できるようになったのよ」と、めい。目が悪くなるよ、と取り上げようとしたら、これが幼児か、といったけんまくで怒った。

 スマホを手にしていない時のかわいさと、あまりにかけ離れていたので、ぞっとした。恐るべき子どもたち。最新機器との付き合いを誤れば、どんな方向へ育っていくか。

 香川県議会の委員会がコンピューターゲームの利用時間を1日60分までとするルールを順守させるよう、保護者に努力義務を課す条例素案をまとめた。制定されれば全国初。子どもがインターネットやゲーム依存症になるのを防ぐ狙いがある。

 おせっかいな、といった批判もあろう。確かに、その通りである。しかし、大人が依存症に対して意見表明をするのも、意味なしとは言えない。

 こんな声もある。「大人が守れないのに、子どもに押しつけるとは」。出先でのふとした空き時間、周りを見渡せばスマホを見ていない大人がどれだけいるか。この問題、隗より始めよ、というところがある。