瀬尾守さん

 昨年3月の県庁退職から8カ月余りたった年末、古巣に戻った。「県民の意見を聞く窓口役となり、安全安心を守れるようにしたい」と意気込みを語る。

 1983年に技術職として入庁。河川や道路の整備などを扱う県土整備部を中心に歩み、県土整備部長や政策監補などを務めた。今後は県土整備部、危機管理部、企業局などを束ねる。重要施策に掲げるのは県土強靱化。多発する自然災害に対応するための公共事業を、スピード感を持って進める考えだ。

 過去に携わった事業で思い出深いのは、徳島阿波おどり空港の滑走路延長に伴う周辺整備事業。道路や植栽、公園の整備などに関わる多職種の事業者との調整に奔走した日々を振り返り、「大変で夜中に目が覚める日もあった。完成させられたのは同僚や部下のおかげ」と語る。

 仕事に取り組む上で常に頭の片隅に置いているのは、県民目線と現場主義。「県民の福祉の向上を図る上で大事なこと。初心を大切にしたい」と話す。

 健康のために20年ぶりにゴルフを再開しようとゴルフセットをひっぱり出したが、再び公務に追われることになった。「またしばらくできないな」と苦笑いする。

 徳島市南矢三町2の自宅で妻と2人で暮らす。61歳。