徳島市の無職の男性(59)方で、主に南西諸島に生息するチョウ「リュウキュウムラサキ」が見つかった。県内では数年に1回、南部で目撃例があるものの市内では珍しい。
昨年11月上旬、家を出た男性が、庭先の木から飛び立つのに気付いた。1週間後に再び庭で見つけて捕獲。既に衰弱しており、間もなく死んだため標本にした。
県立博物館の山田量崇学芸員によると、羽の模様からメスとみられる。羽が傷んでいないことから、秋口に台風などの風に乗って飛来した個体から生まれたのではないかと推測している。
見つける数日前、チョウの冊子でリュウキュウムラサキを見ていた男性は「偶然ってあるのかと不思議な気分になった」と話した。