故蔦文也監督の生前の映像に見入る来場者=三好市池田町マチのイベントスペース「やぎう坐」

 池田高校(三好市)野球部元監督の故蔦文也さんを取り上げたドキュメンタリー映画「蔦監督-高校野球を変えた男の真実」(約126分)が、地元の同市池田町で定期上映されることになった。映画は孫で同市出身の映画監督蔦哲一朗さん=東京都=が製作しており、イベントスペース・やぎう坐(ざ)(同市池田町)が地域の宝をにぎわいづくりに生かそうと企画した。4日には初回の上映があり、県内外の蔦監督のファンらが鑑賞した。

 定期上映は、毎週日曜午前10時半から、やぎう坐である。入場料はカンパ制。

 映画は2015年に完成し、これまでに県内外の約50館で上映された。やぎう坐でも2回公開されたが、「池田町と言えば蔦監督。映画を通して、なじみの深い場所が多くある池田町に訪れるきっかけになってほしい」と定期上映を決めた。

 4日の上映には、池田高が夏春連続で全国制覇を成し遂げた、1983年春の甲子園で対戦した元球児の姿もあった。準々決勝で戦った大社高(島根県)の野球部員だった石飛昌彦さん(52)=同県出雲市、銀行員=で、会員制交流サイト(SNS)で知って駆け付けた。石飛さんは「当時のことは今でも鮮明に覚えている。雲の上の存在だった蔦監督の苦労や周囲の支えが伝わってきた」と感慨深そうに話した。

 映画は、1971年に池田高を初の甲子園に導き、優勝3回、準優勝2回を達成した名将の素顔を、妻の故キミ子さんや教え子ら約40人の証言を通して振り返る。当時の映像も織り交ぜ、生前の文也さんの姿や試合映像も収められている。

 休映日があるため、事前に問い合わせが必要。問い合わせはやぎう坐<電050(3706)5501>。