感染症対策の基本は、手洗いである。アフリカ・ウガンダで普及運動をしている大阪の衛生商品メーカー「サラヤ」のサイトに、「出来ていますか? せいけつ手洗い」と題したコーナーがある。「なぜ必要か」から丁寧に教えてくれる。

 経口、飛沫、接触の三つのルートがあるけれど、「基本的には手洗いでかなり感染が防げるといわれている」。しっかり石けんを泡立てることや、利き手の洗い残しが多くなることなど、注意が必要なポイントも記され、なかなか親切だ。

 阿波市の介護老人保健施設で、ヒトメタニューモウイルスの集団感染が発生した。1月に入って80~100歳代の入所者5人が亡くなっており、感染との関連が否定できないという。

 聞き慣れないウイルスである。県内での集団感染は初めてらしい。でも、新型でも何でもない。県外では既に死亡例もある。施設関係者なら知っていて不思議はない感染症だ。

 どうして拡大したのか。防ぐ方法はなかったのか。施設と県はしっかりと検証すべきだ。他の施設で同じ悲劇が繰り返されないように。

 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大が懸念されている。そうでなくてもインフルエンザのシーズンだ。毒性は弱くても、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者には危険なウイルスも多い。くどいようだが、まずは手洗いから感染予防を。