【上】イベントの打ち合わせをする石川かずこさん(右)、山本さん(中)ら=徳島市万代町のクラブハウス【下】石川理咲子さん

【上】イベントの打ち合わせをする石川かずこさん(右)、山本さん(中)ら=徳島市万代町のクラブハウス【下】石川理咲子さん

 徳島県内のヨット愛好家でつくる「あわクルージングクラブ」は14日、徳島市の万代中央埠頭(ふとう)にあるクラブハウスで、パフォーマンスアーティスト石川理咲子さん(29)=川崎市=を招いたイベントを初めて開く。「ヨットを身近に感じてもらうきっかけに」と企画した。

 石川さんはバレエを披露しながらアクリル絵の具を付けたつま先で絵を描くパフォーマンスで知られ、首都圏を中心に活躍している。イベントでは、床に敷いた白い布の上で踊り、抽象的な絵を描く。このほか、モンゴルの民族楽器・馬頭琴などを演奏する県内グループ「タタータ」も出演する。

 クラブでは後日、クルージングに興味のある人を対象に会員のヨットで体験航海をしてもらう予定で、ステージの合間などに会員が来場者と交流を深め、参加を呼び掛ける。

 県内のヨット人口は減少傾向にある。クラブは1996年の発足時に会員が約80人いたが、現在は25人。景気低迷やレジャーの多様化が背景にあるとみられる。

 クラブではこうした現状に危機感を募らせており「敷居が高いとされているヨットの楽しさを伝える機会を設けたい」と、ヨットに関心のある人以外も集められる催しを企画した。石川さんには、母で会員の石川かずこさん=板野町川端=を通じて公演を依頼し、快諾を得た。

 企画の中心メンバーでヨット歴約50年の山本博章さん(69)=徳島市八万町下福万=は「パフォーマンスを楽しんでもらうのはもちろん、ヨットに少しでも興味を持ってもらえれば」と多くの参加を呼び掛けている。

 イベントは午後6時から。参加無料だが、飲み物は別途料金が必要。問い合わせは石川かずこさん<電090(5340)0040>。