徳島県庁

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大に不安が高まる中、徳島県内で感染者が出たとの誤情報を徳島市の女性医師が会員制交流サイト(SNS)に投稿した。既に拡散されており、県は冷静な対応を呼び掛けている。

 医師は4日午後、フェイスブックに「徳島コロナ上陸しました」「犯人は中国人夫婦だそうで」「ばらまかれてます」などと書き込んだ。

 4日中に削除されたものの、投稿内容への不安や発信元に対する疑念の声がネット上に拡散。県立中央病院などの医療機関や県に問い合わせが相次いだ。

 県感染症・疾病対策室によると、感染疑い例を含め県内で感染者は確認されていない。

 阿南市の50代の自営業男性は「社会を混乱させたかったのだろうか。医療従事者の行為とは。考えられない」と憤った。投稿内容を知人に連絡したという女性は「もっと冷静に情報収集すればよかった」とした。

 医師の夫は謝罪した上で「妻は(難病の)潰瘍性大腸炎やインフルエンザを患っている。病気のせいでこんな行為に及んだのではないか」と話した。

 県感染症・疾病対策室は「感染者が出た場合は県が随時、情報を発信する。誤情報に惑わされないでほしい」としている。

 県医師会は「この医師は会員ではない。コメントは差し控える」とした。