茶色い土の柱が立ち並ぶ奇妙な景観。徳島県阿波市阿波町にある「阿波の土柱」は、30万年~100万年前にできた砂礫層の山肌が、江戸時代後期から明治初期にかけて崩壊し、風雨による侵食を受けて生み出された自然の芸術。高さ10メートル、幅90メートルにおよび、1934年に国の天然記念物に指定されている。

 アメリカのロッキー山脈、イタリアのチロル地方の土柱と並んで世界三大奇勝とも称される。正面展望台からの眺めのほかに、遊歩道を通って上から見下ろすこともでき、いずれも迫力十分の景色を楽しめる。さらに上空からだと、正面からは立ち並ぶ柱のように見えたのが、ひだのようになっているのが分かり興味深い。

 今も浸食によって毎年少しずつ姿を変えている一方で、土砂の堆積もかなり進んでいる。水と風と大地が長い年月をかけて創り上げた造形美は一見の価値がある。

 【交通アクセス】徳島自動車道の阿波パーキングエリアから、北へ徒歩約10分。