徳島繊維卸団地(徳島市問屋町)で毎週日曜日に開かれている「徳島びっくり日曜市」が、15日で開設20周年を迎える。当初、約100店だった出店数は3倍の約300店に増加。旬の農作物や衣服、日用品といった幅広いジャンルの品を対面販売することで人気を集めており、県内外から毎回1万人以上が訪れている。11日には「20周年記念感謝祭」を開く。
徳島びっくり日曜市は、不況による販売不振にあえぐ繊維卸団地の活性化につなげようと、商店主14人が企画し1997年6月15日に始まった。三が日を除いて毎週欠かさず開いてきた。
専門業者から素人まで、毎回2500円の料金を支払えば誰でも出店できるのが魅力だ。出店希望者が多いため、開設後10年ほどかけて販売ブースを順次増やしてきた。現在約300あるブースも毎回、ほとんど埋まっている。
営業時間は日の出から午後2時まで。取り扱う商品は、季節の野菜類や加工食品、植木、骨董(こっとう)品、雑貨などさまざま。「安い物はあるかいな」「きょうは何がほしいで」など、買い物客と店主が声を掛け合う光景があちこちで見られ、店主との触れ合いを求めて毎回訪れる常連客も少なくない。
20年近くほぼ毎週、チリメンなどの海産物を販売している小松島市和田島町遠見の千代千秋さん(61)は「商品を楽しみに待ってくれる顔なじみのお客が多く、張り合いを持ち出店している」と言う。
11日の20周年記念感謝祭では、テレビや自転車が当たる抽選会を実施。阿波踊りや和太鼓演奏などのステージもある。
徳島びっくり日曜市の今井幹祐(みきすけ)会長(78)=徳島市問屋町=は「これからも、出店者、お客さんがともに満足できる市の運営を心掛けていきたい」と話している。
感謝祭の問い合わせは日曜市事務局<電088(653)1161>。