阿南市特産の早掘りタケノコの収穫が本格化し、農家が作業に追われている。
山口町、農業貞元敏之さん(75)が管理する福井町の竹林2・5ヘクタールでは、貞元さんが土の盛り上がりを見つけると、タケノコを傷つけないよう慎重に収穫。大きさ15~30センチ、重さ100~600グラムの薄い黄色がかったタケノコを次々と掘り出している。
貞元さんは「1月下旬に雨が多かったのでやわらかいタケノコが出てきている」と話した。小ぶりでアクが少ないのが特長で、煮物やホイル焼きにするとおいしく味わえる。
JAアグリあなんによると、市南部を中心に約400戸が生産。収穫作業は3月中旬まで行われ、約20トンの出荷を見込む。主に京都や大阪に出荷され、1キロ1千~2千円ほどで取引される。