藍の葉を刻んで乾燥させる「藍こなし」の作業が9日、上板町下六條の佐藤阿波藍製造所で始まった。作業は8月末ごろまで。
職人7人が午前8時から作業を行い、8、9の両日に一番刈りした葉を2センチほどに細かく切断し、送風機で飛ばして茎と選別。屋外のコンクリートの上に均一になるよう薄く広げて日光にさらし、ほうきで裏返しながら乾燥させた。2日間天日干しをした後、袋詰めして製造所内の倉庫に保管しておく。
9月上旬から葉を発酵させる「寝せ込み」の作業が始まり、12月にも藍の染料・すくもが完成する。
藍師の佐藤昭人さん(78)は「5月は雨があまり降らずに成長が遅れ、収穫量はやや少ないが、品質は上々。梅雨入りしたので、うまく合間の晴天を狙って作業したい」と話していた。