鳥居龍蔵が調査した城山貝塚の出土品=徳島市の県立博物館

 徳島市出身の人類学者鳥居龍蔵(1870~1953年)が県内で取り組んだ文化財調査に焦点を当てた企画展「鳥居龍蔵、徳島を探る」が8日、徳島市の県立博物館で始まった。3月15日まで。

 徳島市の城山2号貝塚で発掘され、98年ぶりに里帰りした縄文時代の人骨や土器片(東京大学総合研究博物館蔵)をはじめ、上京前の青年期に巡った遺跡のスケッチや出土品など312点を展示。

 県内の石棺を類型化した論考や、那賀町木頭地区の民俗調査に使ったノートも出品。徳島の文化財調査で先駆者となった鳥居の功績を紹介している。

 徳島市出来島本町の池戸明さん(75)は「東アジア調査で有名な鳥居博士が、県内をこんなに調べて回っていたとは思わなかった」と驚いていた。