7日午後0時半ごろ、板野町川端の空き地で、近くの障害者福祉施設が行っていたイベント中にテント2張りが突風で吹き飛ばされ、関係者や観客に当たった。ケーブルテレビ局の女性アナウンサーら男女3人が頭や腹、肘を打つなどして軽いけがを負った。
けがをしたのは、イベントの司会をしていたテレビ鳴門(鳴門市)の女性アナウンサー(28)、撮影中のエーアイテレビ(藍住町)の女性アナウンサー(44)と男性カメラマン(47)。
徳島板野署などによると、本部席を設けたテントと撮影機材などを置いたテントの2張りが突風であおられ、近くにいたアナウンサーらに当たった。ケーブルテレビ局のスタッフが119番し、3人は救急搬送された北島町内の病院で治療を受けた。テントは観客の一部にも当たり、転ぶなどしたが、けがはなかった。
現場では午前中からイベントが開かれ、約100人の観客が集まった。当時は昼食の休憩中だった。テントは1張りの高さ3メートル、幅5・3メートル、奥行き3・5メートル。6本の金属性の支柱があり、くぎで地面に固定していた。
施設は板野町内の社会福祉法人が運営し、知的障害のある町内外の20~65歳の男女42人が通所している。施設長は「けがをされた方には申し訳なく思う。今後は安全対策を徹底したい」と話した。
現場は高松自動車道・板野インターチェンジから北東へ約700メートルで、富ノ谷川沿いのブルーベリー園の駐車場。徳島地方気象台によると、7日は県内全域に強風注意報が出ており、午後0時37分に徳島市で最大瞬間風速14・4メートルを観測した。