徳島が誇る伝統工芸「遊山箱」に和菓子を入れ、屋形船に乗って味わう「春のお花見イベント~遊山箱と阿波ういろう」が7日、徳島市の新町川などで行われた。昨年12月に発足した「遊山箱文化保存協会」が活動の第1弾として、かつての遊山箱シーズンである春の行楽期に合わせて企画した。
赤ちょうちんがつられた屋形船に7便で計約80人が乗船。遊山箱の中には、桜入りの阿波ういろうや桜の花を模した練り切りなど、県内の和菓子店が手掛けた季節限定品5~7種類が並んだ。
来場者は、観光ボランティアガイドらによる遊山箱の歴史や解説を聞きながら、阿波晩茶とともに春の味を堪能した。
遊山箱も屋形船の乗船も初めてという増田志保さん(44)=阿南市羽ノ浦町古毛、自営業=は「どんなお菓子が出てくるか分からず、開ける楽しみも味わえた」と表情をほころばせた。
同協会では今後、定期的に遊山箱と徳島の食材を組み合わせたイベントを実施する予定。