「エシカル食堂」開催に向けて打ち合わせをする堀江さん(右から2人目)ら=石井町藍畑の堀江さん宅

 石井町で農業を営む女性有志が、人や環境、地域に配慮した「エシカル(倫理的、道徳的)消費」の考え方を紹介する親子料理教室を企画している。市場には出荷できないが食べるのに問題のない野菜などを材料に使うことで、環境問題への関心を高めると同時に、地元産野菜のおいしさにも気付いてもらうのが狙い。7月29日に第1回を開く。

 エシカル消費は、思いやりのある消費行動によって、より良い地域づくりにつなげるもの。環境に配慮した製品、開発途上国の生産者に適正な賃金を届けるフェアトレード商品、被災地の応援を目的とした商品を購入することなどが挙げられる。

 「エシカル食堂」と銘打った親子教室では、地元で収穫した野菜や米などのうち、小ぶりだったり虫食いがあったりして市場などに出荷できないが品質に問題はない農産物を材料に、調理を行う。

 企画したのは堀江祐加さん(51)=石井町藍畑=ら40~50代の女性6人。全員が専業、兼業農家を営み、ジャガイモやタマネギ、トウモロコシなどを育てている。約10年間、地元農協の女性部で小学生を対象に食育活動を行ってきた。

 「食育の経験を生かし、規格外の農産物を有効活用できないだろうか」と思い立ち、「コロコロおばちゃんの会」を発足させて準備を進めている。

 本年度は藍畑小学校5、6年生から希望者を募り、7、10月、来年3月の3回行う。初回は町中央公民館藍畑分館で、子どもたちと保護者にカレーやサラダなどの盛り付けや配膳を手伝ってもらったり、メンバーらがエシカル消費について紹介したりする。

 今後は開催地域を広げ、芋掘りなどの収穫体験も行う。堀江さんは「難しく考えず、野菜のおいしさや食品の大切さを楽しく知ってもらうところから始めたい。自分たちも参加者と一緒に学んでいけたら」と話している。