環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されているコアジサシが藍住町の吉野川に飛来した。
写真愛好家の小出雅司さん(61)=藍住町矢上=が4日に気付き、連日カメラを構えている。1~3羽が稚アユを狙って川の上空を旋回したり、急降下して水中に飛び込んだりしているという。
コアジサシは体長25センチほどのカモメ科の渡り鳥。春ごろに東南アジアから飛来して繁殖し、8月まで子育てをして9月ごろ東南アジアに戻る。日本野鳥の会徳島県支部によると、県内では3月末から数カ所で飛来が確認されている。
小出さんは「川に飛び込んだときの水しぶきの美しさが魅力。いい一コマを捉えたい」と話し、シャッターチャンスを狙っている。