支持者と共に万歳し、初当選を喜ぶ松浦敬治さん(中央)=8日午後11時15分ごろ、東みよし町加茂の事務所

任期満了に伴う東みよし町長選は8日投開票され、元町議の松浦敬治氏(53)=西庄=が4975票を獲得し、元町議の松浦明人氏(48)=中庄=に1178票差で初当選した。僧侶の長谷川隆法氏(70)=加茂=は458票だった。投票率は76・34%で、前回の2014年(71・13%)を5・21ポイント上回った。

06年に旧三加茂、旧三好両町が合併して東みよし町が誕生して以降、現職の川原義朗氏から町長が代わるのは初めて。三つどもえとなった町長選は川原町政の継続を掲

 

げる松浦敬治、松浦明人両氏による事実上の一騎打ちとなり、町を二分する戦いが繰り広げられた。だが、候補がいない三好地区での関心は高まりきらなかった。

松浦敬治氏は地元県議や川原氏の後援会幹部らの支援を受け、序盤から選挙戦を優位に進めた。地元企業の活性化や企業誘致による雇用確保、農林畜産業のブランド化などを公約に掲げた。

松浦明人氏は保育料軽減や高齢者支援などを掲げ、会員制交流サイト(SNS)でアピールするなど浮動票の取り込みを図ったが、及ばなかった。町政刷新を掲げた長谷川氏は独自の戦いに終始した。

松浦敬治氏の任期は16日から22年4月15日まで。

当日有権者数1万2263人(男5773人、女6490人)▽投票者数9362人(男4428人、女4934人)▽投票率76・34%(男76・70%、女76・02%)▽有効9231票▽無効130票▽持ち帰り1票。案分の小数点以下は切り捨て。

 まつうら・けいじ 無新。池田高卒。製材業。町商工会青年部長や町体育協会長を経て、2010年の町議選で初当選。16年5月から副議長を務め、2期目途中の今年2月、町長選出馬のため議員辞職した。西庄。