8回を4安打無失点に抑えた徳島の小原=JAバンク徳島スタジアム

 徳島インディゴソックスは8日、JAバンク徳島スタジアムで香川と戦い、0―0で引き分けた。徳島は好機であと一本が出ず、開幕から5戦連続で勝ち星なしとなった。

 打線組み替え機能せず沈黙

 徳島はまたも投打がかみ合わなかった。5日のソフトバンク戦に続き、今季2度目のスコアレスドロー。好投する投手陣を打線が援護できず、初勝利はお預けとなった。

 石井監督が「今、うちのピッチャーで一番安定している」と太鼓判を押す先発小原は「何とかチームの流れを変えよう」との一心でマウンドに上がった。130キロ台後半の直球とスライダーを丁寧に投げ分け、八回まで4安打、10奪三振で無失点。この日の内容には「集中して投げられ、要所をうまく抑えることができた」と納得の表情を見せた。

 九回から登板した伊藤も3人でピシャリ。あとは大幅に組み替えた打線の奮起が求められたが、最後までホームは遠かった。中軸3人が安打を放つなど明るい兆しもあったとはいえ、勝負どころでの併殺などつながりを欠いては得点に結び付かない。5戦連続未勝利に3番瀬口は「打撃が淡泊すぎる。簡単に打たされないようもっと粘らないと」と自らにも言い聞かせた。